うだ夢創の里さんの黒米
2023.09.24|生産者インタビュー
突然ですが当店の「黒米そうめん」をお召し上がりいただいたことはありますか?勇製麺には、三輪そうめんをはじめとして冷麦、そば、うどん、パスタ…たくさんの種類の麺がありますが、実は私、個人的に「黒米そうめん」が”推しそうめん”で大好きなんです。
ざらっとした見た目に反して、ゆでると驚くほどつるっつる。ほんのり感じるお米の甘みが麺の味わいとなって、冷やしで食べると食感が際立ちとってもおいしいんです。
こちらに使用している古代米の「黒米」。奈良県宇陀市室生大野という場所で生産されたお米で、なんと無農薬栽培でつくられています。
作ってくださっているのは、「特定非営利活動法人 うだ夢創の里」さん。
室生大野では、高齢化により耕作放棄地が増えて荒れた土地が広がったことで、イノシシや鹿などの野生動物がエサ場としてしまい集落まで出てくるようになり、問題視されています。そんななか、美しい里山の景観を守るために。と耕作放棄地を借り受け、2006年から少しずつ自然農法でお米作りを始められました。3年以上荒れ果てた状態だった田んぼから現在に至るまでは、非常に大変なご苦労があったようです。
また近隣や近畿圏内の小学生や中学生に、里山の自然に親しみ、豊かな心を育む教育の一環として「農業体験」や「自然観察会」を実施されています。無農薬の田んぼには、普通の田んぼでは見ることのできない生き物たちの姿も見られるそうです。
1年間通して黒米の農業体験 種まき、田植え、草取り、稲刈り、天日干し、脱穀・・・お友達と泥んこになりながら、普段食べているお米や作物を育て、収穫に携わった体験は、きっと忘れられない一生の生きた知識・経験となりますね。
うだ夢創の里さんのFacebookでは、自然の力のみでお米作りをする大変な苦労や楽しさ、出来上がったお米や野菜を使って近隣の高齢者の方々へ安否確認を兼ねた配食サービス、レストランでランチの提供、子供たちの農業体験やワールドキャンパスの学生さんたちとの交流などの様子が、ありのままに自然体に投稿されています。
Facebookはこちら https://www.facebook.com/musonosato
あまりほかのお店では見かけないであろう黒米そうめん。勇製麺の店頭でも、紫がかった、黒い粒々が見える麺の見た目に、これは何?お蕎麦?といったお声をよく聞かれます。黒米という名前は知っていても食べた経験はそうない方が多く、味の想像がつきにくいと思います。しかし、一度食べたらこれすごくおいしかった!と気に入ってリピートしてくださる方が多いんですよ!
もうすぐ今年も、1年かけて大事に育ててくださった新米の黒米粉を納品してくださいます。生産者さん達に感謝して、黒米そうめんを美味しくいただきたいと思います。